インプラント

インプラント治療とは

  • インプラント治療とは、『欠損あるいは、外傷をうけた部位に人工物を埋め込む事』です。主に、虫歯や歯周病などで歯を失ってしまった場合などに、義歯がはずれないよう、骨に直接人工歯根(人工の歯)を埋め込み、その上に歯を被せる治療のことをいいます。従来の治療では、歯が抜けてしまった後は、「ブリッジ」や「義歯」による治療が主流でした。

    ブリッジ治療とは、失った歯の両隣の歯を削って、橋をかける治療なので、健康な両隣の歯を削ってしまう・・という欠点があったり、 取り外しの義歯は、ご自身の歯に合わないと堅いものを噛むと痛みが生じたり、噛むたびに入れ歯が動くなど、不快な症状に悩まされる方も多くいらっしゃいました。

    これらのお悩みを解決するするために開発されたのがインプラント治療です。チタンでできたネジのような形状のものを、骨に埋め込み、その上に歯を付けることで、ご自身の健康な歯と同等の機能を持つことが出来る治療です。

  • インプラント治療の仕組み

    歯の抜けた後に、人工の歯根を植え、しっかりと顎の骨と固定した後、その上に人工の歯を作製し装着する方法です。天然歯と同様の、健全な咀嚼運動(かみ砕き・飲み込み)ができるようになります。

  • 入れ歯との違い

    インプラントには、従来の入れ歯のようにアクリル系やプラスチックの床(ピンク色の部分)、あるいは残存している歯に引っかける留め具が必要ないので、口の中がスッキリとし、本来の自然な運動が蘇ります。また、作製された人工の歯もぴったりと固定されていますので、固いものでも楽に食べられます。

インプラントに精通した
医師による治療

  • 医療法人社団博慈会では、より確実に安全に、インプラント治療を行って頂くために、インプラント治療の実績を持つ専門医をおいています。日本を代表するインプラント臨床医の一人で、ハイドロキシアパタイトインプラント(HA コーティングインプラント)では、日本の第一人者と言われている医師です。この12年間で、日本全国で埋入したインプラント数は、3,000本を超え、その手術成功率は99.5%と、ほぼ100%に近い数字をあげています。

    インプラントに関する指導、講演も数多く、日本国内では毎年約20回。海外でも講演するなど、活躍しています。2003年より、バイオインプラントアカデミーを設立。インプラントの正しい普及のため、教育・手術指導などで、全国を飛び回っています。

  • 田中 収(歯学博士)
    プロフィール

    学歴

    • 1950年8月

      帯広生まれ

    • 1976年3月

      東京歯科大学卒業

    • 1981年3月

      東京医科歯科大学大学院歯学研究科修了

    • 1981年4月

      昭和大学歯学部講師

    • 1985年4月

      北海道医療大学助教授

    • 1990年6月

      北海道医療大学教授(医療科学センター)

    • 2003年1月

      バイオインプラントアカデミーを設立

    • 2003年4月

      東京医科歯科大学客員臨床教授

    経歴

    • 日本顎額面インプラント学会 理事
    • 日本口腔機能水学会 理事
    • 日本補綴歯科学会 評議員
    • 日本口腔インプラント学会

    ※他2名のインプラント担当医で治療を担当させていただいております。

治療の流れ

  • Step01初診

    インプラント治療に関する説明をいたします。抜けている歯や、口腔内の検査、レントゲン写真を見ながら、治療方針を決定します。

  • Step02外科手術

    麻酔をかけて、顎の骨にインプラント(人工歯根)を埋め込みます。

  • Step03治癒期間

    インプラントを植え込んだら、歯肉で蓋をし、約3〜6ヶ月待ちます。この間に、インプラントが顎の骨と一体になります。

  • Step04人工の歯を作成

    歯科技工士が、患者さまお一人お一人にあった人工の歯をカスタムメイドで作成します。

  • Step05人工の歯を装着して完成

    インプラントと顎の骨が一体になったら、インプラントに支える装置を取り付けて人工の歯をかぶせます。

  • Step06人工の歯を作成

    インプラント治療後は、普通の歯と同じように、食べ物を噛んだり食べたり出来ます。3ヶ月に一度くらいのペースで、定期検診においでいただくことが、インプラントを長持ちさせるために重要なことです。

よくあるご質問

  • Q
    インプラントはどれくらいもちますか?
    A
    インプラント自体は半永久的なものです。しかし、実際に考えなければならないのは、生体との調和です。したがって、その寿命は、患者様のお手入れにより決まります。天然歯と同じように、手入れが悪ければインプラントの寿命も短くなります。
  • Q
    インプラントはどんな人に適していますか?
    A

    下記のような方に適しています。

    • 1.取り外しの入れ歯が嫌いな方
    • 2.歯が抜けた所を治療するために、残った歯を削りたくない方
    • 3.入れ歯で、発声や発音に不便を感じている方
    • 4.総入れ歯が合わず、生活に支障をきたし、不快感のある方
    • 5.歯周疾患などでたくさんの歯がなくなり、入れ歯を装着すると残っている歯に悪影響を及ぼすと考えられる方
  • Q
    手術時間はどれくらいですか?
    A
    インプラント手術は、麻酔をして行います。そのため、痛みはありません。インプラントを入れる場所、本数、その他の要因により手術時間が異なりますので、先生にご相談ください。
  • Q
    何回も通院が必要ですか?
    A
    インプラント体を顎の骨に植え込む1次手術と、インプラント用の人工歯を取り付ける2次手術、そして歯列の型をとる印象、その模型を用いて制作したインプラント用人工歯の装着、その他などで、最低でも6〜8回の通院が必要です。また、1次手術から最終人工歯の装着までの期間は、年齢や口腔状態により個人差がありますので、歯科医師の指示に従ってください。(約4ヶ月〜1年半)
  • Q
    年齢その他で、インプラントが出来ない場合がありますか?
    A
    体調に問題がなければ、若い人から高齢の方まで治療を受けることが出来ます。高齢で顎の骨が少ない方は、特別の方法でインプラントをすることもできますので、ご相談ください。
  • Q
    インプラント治療後のお口のお手入れは、特別な方法が必要ですか?
    A
    天然歯とインプラントの形態は同じではありません。そこで、歯ブラシだけでなく、インプラントの形態に合わせた補助清掃器具を使用する必要があります。指示された通り、毎日必ずお口の中を清掃してください。